2019年3月

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発災3日後の宮城県気仙沼のようす。山形県から駆けつけた民間の建築業者の方々が、道路のがれき処理を進めている(国土交通省東北地方整備局「震災伝承館」)

 東日本大震災から8年目を迎える今年、気象庁は現在でも東北地方の太平洋側の震源域では、1年間に471回の余震が発生している事実を明らかにした。昨年7月には福島県沖でマグニチュード5.8、最大震度4の地震を観測している。

 

 2011年3月11日午後2時46分、岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸や沖合にかけて広い範囲で発生した地震は、日本の観測史上最大のM9.0、最大震度7の揺れを観測した。震源域では直後からM7.0以上の余震が3回相次ぎ、余震回数は、この1年間で8112回にのぼった。

現在の余震活動は…

余震
余震域内で発生した地震のうち、震度1以上の発生回数の月別グラフ(2008年3月〜2019年2月28日)(気象庁)

 

 気象庁によると、7年目にあたる2018年3月11日から今月6日までの1年間で観測された余震の合計は471回と、当時の15分の1以下に減少してきている。しかし、東日本大震災が発生する前の2001年から2010年の10年間の年平均回数(306回)に比べれば、1.5倍あまり多く、沿岸部を中心に、活発な余震活動が継続していると言える。

 

2018年7月には福島県沖でM5.8

2018
東日本大震災から7年目にあたる2018年3月11日から約1年間に発生した M5.5 以上の地震の震源域(赤丸は本震)(気象庁)

 

 昨年1年間だけ見ても、7月31日には福島県沖でM5.8の地震が起きるなど、M5級の地震が21回、M4級は172回発生している。

 

 気象庁によると過去8年間の余震回数の合計は、1万3861回。年を経るごとに、余震回数は減少傾向にあるものの、今年に入ってからもすでにM5級が3回、M4級は27回と、この2カ月あまりで計80回の余震が起こっており、依然として活発な状態が続いているのだ。

 

突出して活発な余震活動

余震
日本周辺で発生した主な地震の余震回数比較(それぞれ本震発生から 2911 日後まで、本震を含む、M≧5.0)(気象庁)

 

 東日本大震災の余震活動を、日本周辺で発生した過去の巨大地震と比べると、突出して活発だ。

 

 例えば、地震規模が近い「2004年インドネシア・スマトラ北部西方沖地震(M9.1)」や「2010年チリ沖地震(M8.8)」と比較してもなお、東日本大震災の余震回数のほうが上回るという。

 

M7級の地震発生確率は最大90%

東北
今後30年以内に日本海溝沿いで巨大地震が発生する可能性(政府地震調査委員会)

 

 

 ちなみにインドネシア・スマトラ沖の余震域では、本震の7年半後の2012年4月にM8.6、チリ沖地震の余震域に隣接するエリアでは、本震の5年半後の2015年9月にM8.3が発生している。

 

 折しも政府の地震調査委員会は先月、「東北沖の太平洋で、今後30年以内にM7級以上の地震が発生する確率は最大90%」だという見通しを示した。巨大地震が、もう二度と来ないわけではない。M7やM8級地震への備えは、これまで以上に必要なのだ。

GYAO防災対策 をご紹介します。

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防災対策には、優先順位があります。

公助を望めない地震災害では、家族を守れるのは、あなただけです。

そして、家庭防災には、優先順位があります。

(1) → (2) → (3) → (4) → (5) の順番で実施してください。

(1)家屋倒壊防止

阪神大震災以降、新しい建物は、建築基準法により、耐震基準に従って建築されています。

しかし、それ以前の建物では、家屋倒壊が懸念され、何らかの対策が必要です。

まずは耐震診断 

       横浜市木造住宅耐震診断士派遣事業のご案内

建物の耐震対策

     ①建物の剛性強度を上げて倒壊を防止する耐震補強

     ②建物の共振振動を打ち消し揺れを制御する制震対策

     ③建物を浮かせてしまい、地震振動を伝えない免震対策

      これから、新築を建てるなら・・・費用も考えないとね

      ですが・・・、どんなに費用を掛けて完璧な対策をしても、

      地面が傾いたら、家は使えなくなります。

 

     ④建物までは、費用的に手を付けれない場合、

      戸建が倒壊しても、その部屋だけはつぶれない耐震シェルター

 

 

(2)室内の危険とその防護対策 (この部分が生存を左右する)

①家具の転倒防止

・家具の背面上部を壁に固定し、転倒防止

・上下2分割家具の上下連結対策

・家具の下部を床に固定する滑り止め対策


②飛散ガラス対策

・窓ガラスや食器棚のガラス戸の飛散防止フィルム貼り付け


③家電の転倒防止

・冷蔵庫やテレビの転倒防止


④防災テーブル「家族愛」

・平時はダイニングテーブル、震災時は避難シェルターに早変わり

・防護メガネ、防塵マスク、ヘルメット、グローブ、安全靴など、テーブル内に収納

 

その他、倒壊家屋からの人命救助対策と火災予防対策があります。

(3)避難行動と帰宅困難対策

①ハザードマップの制作と歩行訓練

・横浜市 みんなでわいわい防災ウォーキングとは?

 

②避難行動用、防災グッズ

・広域避難場所指定の施設には、仮設トイレや仮設水道、炊き出し設備などが

用意されていますが、その使用方法をセミナーしています。

 

受講者には、横浜市防災ライセンスが発行されます。

 

(4)一時避難生活用具

①炊き出し道具と1週間分の水と食料&簡易トイレ

・家族単位の対策が必要です。

・カンパンなどの災害用保存食は必要ありません。

1週間分のインスタント食品を防災倉庫に用意。

・私はキャンプ用のテントと寝袋、簡易コンロ、発電機を用意しました。

 

②避難集団の中での2次災害防止

・インフルエンザや食中毒に対する対策

(5)復興対策

①地震保険に加入

・多くの人が被災する中、実際に補償金を受け取れるのか不安

耐震シェルター防災テーブル「家族愛」のお問い合わせは、防災安全株式会社 電話 045-481-8282 井上まで

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